今、地方は間違いなく寂しくなっています。

子供の頃、あれだけ賑やかだった街の中心市街地、地元の商店街では徐々にシャッターを閉ざした店舗の数が多くなり、地域の祭典では、参加する若者が減り、参加を取り止める地区も出てきています。
言うまでもなく、この現象は全国各地で起きています。
産業構造が移り変わり、少子高齢化が進む昨今において、それはある意味自然な事なのかもしれません。忌むべきものでも無いかもしれない。

しかし、そんな現状を客観的に捉えるだけで、時代の波に流されるままにしておいて良いのだろうか？果たしてこのままの状態で、地域の未来を担う次の世代にバトンを渡すことができるのだろうか？私はそう思います。そして、中学高校という人生において一番多感な時期を過ごし、様々な思い出が詰まった、私にとって最も大切な故郷であるこの地方に対して、可愛がってもらった地域の方々に対して、何か少しでも恩返しできる事はないかと考え、その答えの切り口として飲食店の開業を決意致しました。

山ノ舎のミッションは、飲食店という媒体を通して（あるいはそれをきっかけとして）、天竜をはじめとする、遠州地方の情報を多くの人に届け、その魅力を知って頂く事です。幸い、多くの方々に支えられ開店から二年が過ぎ、とても有難いことに私達の行動を支持して頂ける方、ご協力頂ける方、応援して下さる方が徐々に増え、やっとその魅力を伝える為の土壌が整ってきました。

山ノ舎は、次のステップに移行します。

遠州地方の、失われつつある伝統的な技術を今に伝える職人芸、自然豊かな観光資源、全国有数の深く複雑な歴史を持つ文化などの「人・物・事」を今までとは別の角度から捉え、切り取り、魅力を引き出します。その魅力を「山ノ舎」「個性豊かなライター」という媒介を通す事で、今までとは違う方法で全国に向け発信し、潜在的なニーズ対してアプローチをかけます。結果として、より多くの方々が遠州地方の持つ魅力に触れることで、それに呼応して消費が進み、地域経済の包括的な活性化へと繋がり、最終的に住民の方々の生活がより豊かになるという結果へと繋げる。これが私達の次の目標です。

その為の、具体的なアクションの結果が本サイト「uraniwa」です。
脈々と受け継がれてきた素晴らしい文化、魅力的な活動をしている人々、スポットやアクテビティが私たちの周りには数多く存在しますが、それについての情報はインターネット上に無かったり、あるいはアナログな方法で散在するまでに止まっていて、まだまだ皆さんの元にまで届いていないのが実情です。
「uraniwa」では、「山ノ舎」に集まるローカルでマニアックで、でも時を忘れる程に楽しい体験に関する情報を、個性豊かなライターが独自の目線で見つけ出し、編集し、皆さんのもとへお届けします。

最後に、まだまだ未熟な私達ですが、このサイトに関わる全ての方々のお役に立てるよう、尽力して参りますので「山ノ舎」を、そして「uraniwa」をよろしくお願い致します。

Kissa&Dining 山ノ舎 オーナー
中谷明史

会社情報

代表者プロフィール

中谷明史（ナカタニ　アキヒト）

1990年、浜松市小池町に生まれる。

引っ越しに伴い天竜市立光明中学校（現、浜松市立光ヶ丘中学校）に入学、卒業。

浜松市立浜名高校入学、当初は大学進学を志していたが、考えれば考えるほど進学に意味を見出せず、早く社会に出たいという思いから、最終的に東京農業大学短期大学部醸造学科に進学、卒業。在学中より在籍していた「日比谷Bar」に入社、約3年間バーテンダーとして働いた後、「酒」ではなく、「酒のある空間」に興味あることに気づき、空間を扱う職につきたいと思い「東京R不動産」に参加。在籍中、帰省で天竜に帰った際、後にkissa山ノ舎となる物件と出会い、飲食店開業を決意する。

その後、多くの方々のご支援を頂き、2015年9月、「kissa山ノ舎」をオープン。現在に至る。